11月3日に開催しました三方よし講座は39名のご参加となり、無事終了致しました。
今年度はここ数年業績を伸ばし続けている伊藤忠商事の過去、現在、未来をクローズアップすることで三方よし理念を紐解く講座を企画致しました。初回は「近江商人「伊藤忠兵衛」の実像に迫る」をテーマに伊藤忠の研究を長年されている滋賀大学名誉教授で滋賀大学名誉教授・滋賀大学経済学部附属史料館前館長の宇佐美英機先生にご講演いたきました。
今回は伊藤忠商事の現代をテーマにしました。日本人のみならず海外のスタッフに向けても人材育成や研修を実施されている伊藤忠商事のグローバル人材開発部アドバイザーである片桐 二郎さんに、創業の精神を学ぶ社内の取組についてご講演いただきました。伊藤忠のDNA(思い)を引き継いでいくことを鎖に例え、両端の一方の輪が新入社員、もう一方の端の輪が創業者とし、その鎖の重み「会社の価値観やフィロソフィー」を自身の成長と共に理解しながら働いているのが伊藤忠商事の社員であるというお話が大変印象的でした。
講演後はくれない園(伊藤忠兵衛生家跡)と、忠兵衛の兄の伊藤長兵衛の屋敷跡を散策し、伊藤忠兵衛記念館を見学。最後におじである初代伊藤忠兵衛の書生で、後に丸紅の専務取締役を歴任した古川鉄治郎が私財を投げ打って建設された旧豊郷小学校も見学。伊藤忠の原点、そのDNAを垣間みる講座となりました。
次回、伊藤忠シリーズ3回目 「未来にむけての伊藤忠~伊藤忠の現場から学ぶ~」への講座も是非ご期待ください。
▲片桐 二郎さんの講演
(伊藤忠商事のグローバル人材開発部アドバイザー)
映像をところどころに取入れた分かりやすい講座となりました。
▲講演場所は回遊式の美しい庭園名石のある近江商人屋敷
「近江商人亭」(国登録有形文化財)で開催。
▲くれない園(伊藤忠兵衛生家跡)で講座参加者の皆さんと撮影。
▲伊藤忠商事の新入社員の2泊3日の研修ではこの地にも訪れ、
くれない園の草抜きを社員全員でするという。
▲伊藤忠兵衛記念館を見学。
▲建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズによって設計された
旧豊郷小学校を見学。 アニメの舞台に設定されたことなどから、
全国的にその名を知られている。
▲校舎内の階段にあるイソップ童話の「兎と亀の話」
をモチーフにしたブロンズ像。